勉強の効率を上げたい、でも時間が足りない…。そんな悩みを抱える学生や社会人は多いのではないでしょうか。長く机に向かうだけでは、学んだ内容が身についたか判断できません。まずは普段の勉強の進め方を見直すことが、時間を有効に使う第一歩です。
本記事では、計画的な学習から環境づくり、集中力の維持まで、効率のいい勉強法を紹介します。音読やテスト形式の学習に加え、社会人の時間活用や数学の勉強のコツも解説。自分の生活リズムや理解度に合わせて、無理なく続けられる方法を探せます。

効率のいい勉強法10選とそのポイント

計画を立てて勉強する
効率よく勉強するためには、具体的な目標と期限を決め、試験日から逆算して計画を立てます。取り組む範囲と期限が明確になれば、何から始めるか迷う時間を減らせるためです。
計画は、次の順番で具体化すると進めやすくなります。
- 試験までに学ぶ範囲と、使える時間を書き出す
- 月ごとの目標を決め、週ごとの課題に分ける
- 各日の学習内容を決め、遅れを補う予備時間を残す
- 毎週決まった日に進み具合を確認し、計画を修正する
予定を詰め込みすぎると、学校や仕事が忙しい日に対応しにくくなります。終わらなかった課題を積み上げるのではなく、使える時間に合わせて量を調整することが継続のコツです。
時間帯に合わせて内容を変える
勉強内容は、自分が集中しやすい時間帯に合わせて選ぶのがおすすめです。生活リズムや疲れ具合によって、取り組みやすい課題は変わります。
例えば、朝に集中しやすい人なら数学の問題演習、夜は覚えたい用語の確認といった組み合わせが考えられます。朝に前日学んだ内容を思い出す練習をする方法もあります。
ただし、朝なら必ず思考力が高まり、夜なら暗記が進むとは限りません。眠気がある日に無理をしたり、就寝を遅らせたりせず、自分の取り組みやすさを基準に判断してください。
仲間と一緒に勉強する
一人では勉強を続けにくい場合は、仲間と学習時間や目標を共有する方法があります。励まし合える相手がいると、勉強を始めるきっかけを作りやすくなるためです。
例えば、各自で問題を解いた後に疑問点を持ち寄れば、互いの考え方を知る機会になります。わからない部分を言葉にして伝えることも、理解できていない箇所の発見につながります。
ただし、集まること自体が目的になると、おしゃべりで時間が過ぎがちです。始める前に学習範囲と終了時刻を決め、質問しても解決しない内容は先生などに相談するとよいでしょう。
音読して勉強する
音読は、文字を見ながら声に出し、耳でも内容を確かめる勉強法です。黙読だけでは学習に取りかかりにくいときにも、試しやすい方法の一つです。
例えば、英語の例文を読んだり、教科書の説明を声に出して確かめたりする使い方があります。読み終えた後に内容を自分の言葉で説明すると、意味を理解できているか確認できます。
ただ読む回数を増やすだけにならないよう、内容にも目を向けてください。また、声を出す際は場所への配慮が必要です。図書館など静かに利用する場所では、音読を控えましょう。
録音して学習する
自分の声で録音した学習内容は、移動中などに聞き返す教材として活用できます。教材を開けない場面でも、学んだ内容に触れられる点が利点です。
例えば、覚えたい用語と意味、英語の例文などを録音しておけば、必要な範囲を繰り返し聞けます。長い文章をすべて録音するより、確認したい内容に絞ると準備の負担も抑えられます。
聞き流すだけでは、覚えたかどうかを判断できません。聞いた内容を口頭で答える、後で書いて確かめるなど、思い出せるか確認する機会も設けてください。
テスト形式で勉強する

知識の定着度を確かめるには、教材を閉じて答えを思い出す練習が役立ちます。読んで理解したつもりの内容でも、答えようとすると曖昧な箇所が見つかるためです。
例えば、単語カードの答えを隠す、教科書の用語を見ずに説明する、解答を伏せて問題を解くといった方法があります。試験対策では、制限時間を設けて演習する方法も選べます。
答え合わせの後は、間違えた理由を確かめ、解答を見ずに解き直すところまで取り組みます。正解を写して終えると、同じ問題で再びつまずく可能性があります。
一冊の参考書と問題集で勉強する
教材を次々に増やすより、まずは使う参考書と問題集を絞り、繰り返し取り組むのがおすすめです。学習範囲が分散しにくく、どの問題がまだ解けないのか把握しやすくなります。
一度解いた後は、解答を見た問題や間違えた問題に印を付け、優先して取り組み直します。毎回すべての問題を同じように解くより、理解が不十分な箇所に時間を使いやすくなる方法です。
ただし、難しすぎる教材や試験範囲を十分に扱っていない教材にこだわる必要はありません。自分の理解度と目標に合っているかを確かめ、不足する部分があれば補ってください。
分散して学習する
分散学習は、同じ内容を一度に詰め込まず、日を空けて繰り返し学ぶ方法です。一度覚えて終わりにせず、時間がたってから思い出す機会を設けます。
例えば、学習した用語を後日テストし、答えられなかったものを次の復習に回す流れです。復習では読み直すだけでなく、覚えているかを確かめる作業から始めると、取り組む範囲を絞れます。
間隔を空ければ、すべて同じように覚えられるわけではありません。思い出せない項目は復習の間隔を短くするなど、定着の状況に合わせた調整が必要です。
環境を整えて勉強する
学習場所は、落ち着いて取り組めるかを基準に選びます。静かさだけでなく、照明や室温、座りやすさも勉強のしやすさに関わるためです。
例えば、自宅では家族と学習時間を共有し、テレビや会話の音が気になる時間帯を避ける工夫ができます。無音では落ち着かない場合は、適度な生活音がある場所も選択肢です。
環境づくりに時間をかけすぎると、学習を始めるのが遅れてしまいます。まずは教材を開ける場所を確保し、気になる点を少しずつ調整する程度から始めるとよいでしょう。
ストップウォッチを使って勉強する
ストップウォッチやタイマーは、学習の開始と終了をはっきりさせたいときに役立ちます。終わりを決めずに机に向かうより、取り組む範囲に区切りを付けやすくなります。
例えば、25分勉強して5分休憩する「ポモドーロテクニック」は、学習と休憩を交互に繰り返す方法です。勉強した時間を記録すれば、日々の取り組みも振り返れます。
ただし、長く勉強したことだけで満足しないよう注意が必要です。時間の記録には、解けるようになった問題や覚えた内容も添えると、学習の成果を確かめやすくなります。
効率のいい勉強法を実践するコツ

学習内容に合わせて時間を配分する
学習時間は、課題の内容と疲れ具合に合わせて調整します。集中できる長さには個人差があるため、一律の時間を守ることより、実際に学習が進んでいるかを見ることが大切です。
例えば、単語の確認は短い時間でも取り組めますが、長文読解や問題演習には一定のまとまった時間が必要です。予定した時間の中で、どこまで進められたかを記録すると、次の計画に生かせます。
読み飛ばしや同じミスが増えたら、続ける時間を見直す目安になります。予定を終えるために睡眠を削るのではなく、学習量や取り組む順番を調整してください。
休憩中の過ごし方を決める
休憩では、勉強から一度離れて気分を切り替えるのがおすすめです。疲れた状態のまま続けるより、次の学習に取りかかりやすくなります。
例えば、席を立って軽くストレッチをする、少し歩く、水分を取るといった過ごし方があります。休憩に入る前に再開時刻を決めておけば、休みが長引くのを防ぎやすくなります。
動画やSNSは、終えるタイミングを逃しやすい点に注意が必要です。休憩後すぐに戻れるよう、次に解く問題や開くページを決めておく方法もあります。
暗記する内容を小分けにする
暗記する範囲が多いときは、覚える内容を小分けにして取り組みます。一度にすべてを覚えようとするより、覚えていない項目を把握しやすくなるためです。
例えば、英単語カードを使う場合は、答えを見ずに意味を言えるものと、まだ言えないものに分けます。カードの情報が多すぎて負担になるなら、最初は単語と意味に絞り、必要に応じて例文を加える方法があります。
ただし、用語を覚えるだけでは理解が十分でない場合もあります。公式なら使う条件、歴史上の人物なら関わった出来事まで確かめ、問題の中で使える知識につなげてください。
社会人は仕事と両立できる学習量にする
社会人が勉強を続けるには、仕事や生活の予定に合わせて学習量を決めることが基本です。忙しい日にも同じ量を課すと、計画を維持しにくくなります。
生活の中で使える時間に合わせ、学習内容を割り振る例を紹介します。
| 時間の取り方 | 取り組む内容の例 | 気を付けたい点 |
|---|---|---|
| 通勤や待ち時間 | 単語や用語の確認、音声教材 | 移動中は周囲の安全に配慮する |
| 平日の決まった時間 | 問題演習や苦手分野の学習 | 疲れが大きい日は量を減らす |
| 休日のまとまった時間 | 長い問題や理解に時間が必要な範囲 | 平日に学んだ内容も振り返る |
休日にすべてを詰め込むより、平日も無理のない範囲で学習に触れる計画が続けやすくなります。仕事や睡眠に支障が出る場合は、目標までの期間も含めて見直す必要があります。
数学は基本の理解から問題演習につなげる

数学は、公式の意味を理解し、基本問題で使い方を確かめる順番で進めます。公式を覚えていても、どの場面で使うかがわからなければ問題を解けないためです。
学習は次の流れで進めると、つまずいた箇所を見つけやすくなります。
- 教科書や例題で、公式の意味と使う条件を確かめる
- 基本問題を解き、途中の式も書く
- 間違いがあれば、問題文の読み取り・式の立て方・計算のどこでつまずいたか調べる
- 同じ考え方を使う問題に取り組む
解説を読んでも理解できない場合は、疑問が生じた途中式を先生などに見せて相談する方法があります。難問にこだわりすぎず、必要なら基本の内容に戻ることも大切です。
すきま時間には短く終わる課題を用意する
すきま時間は、短く区切れる課題に使うと取り組みやすくなります。何を勉強するか迷っているうちに、使える時間が終わるのを防げるためです。
例えば、単語カード、間違えた用語の一覧、確認したい公式などを用意しておきます。移動前や待ち時間にすぐ取り出せる形にしておくと、学習を始めやすくなります。
ただし、空いた時間をすべて勉強で埋める必要はありません。疲れているときは休憩を選び、長文や複雑な問題は別にまとまった時間を確保してください。
配点と理解度から優先順位を決める
取り組む順番は、期限だけでなく、配点や現在の理解度も踏まえて決めます。苦手な内容に時間をかけ続けても、ほかの出題範囲に手が回らなくなる場合があるためです。
優先順位を考える際は、次の点を確認します。
- 試験までにどれだけ時間があるか
- 配点の高い科目や頻出範囲はどこか
- 復習で改善できそうな間違いは何か
- 先の単元を学ぶために必要な基礎は何か
得意科目だけに偏ることも、苦手科目だけに集中することも避けたいところです。問題演習の結果を見ながら、力を入れる範囲を見直すとよいでしょう。
スマートフォンとの距離を決める
勉強中にスマートフォンが気になる場合は、手の届かない場所に置く方法があります。通知や振動に反応して操作を始めると、学習が中断されやすくなります。
教材として使わないときは別の部屋に置き、使うときは通知を切って必要な教材だけを開きます。タイマーだけが必要なら、スマートフォン以外の道具を使う方法も選べます。
机の上に漫画やゲームなどがある場合も、学習時間中は視界の外へ移します。気合いだけで我慢するより、手を伸ばしにくい配置を先に作ることが対策になります。
新しい勉強法は少しずつ試す
勉強法を変えるときは、一度に多くを取り入れず、試す方法を絞るのがおすすめです。大きく習慣を変えると負担になりやすく、何が自分に合ったのかも判断しにくくなります。
例えば、まずは普段の学習に「教材を閉じて答える時間」を加え、無理なく続くか、後日も答えられるかを確かめます。手間が増えるだけなら、取り組む量や使う場面を調整する余地があります。
やる気が出ない日は、解ける基本問題から始める方法もあります。成績の伸び悩みや学習の進め方に不安があるときは、一人で抱えず、先生などに相談してください。
この記事のまとめ
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