メルカリが提供するクレジットカード「メルカード」は、その高還元率や年会費無料の特徴で注目を集めています。
しかし、どんなカードにもメリットとデメリットがあるものです。メルカードを検討している方や、すでに利用している方にとって、そのデメリットや注意点を理解することは重要です。
本記事では、メルカードの7つの特徴的なデメリットについて詳しく解説します。これらの情報を踏まえることで、メルカードが自分のライフスタイルや利用目的に適しているかどうかを判断する助けとなるでしょう。
メルカードの魅力的な側面だけでなく、潜在的な課題も含めて総合的に評価することで、より賢明なカード選びができるはずです。
メルカードのデメリットと注意点
JCBブランドのみの制限
メルカードはJCBブランドのみの発行となっています。このため、VisaやMastercard、American Expressなど他のブランドを選択することができません。JCBは国内では広く使えますが、海外での利用や一部のオンラインショップでは使えない場合があります。
例えば、海外旅行の際にJCBの加盟店が少ない国では不便を感じる可能性があります。また、一部の海外サイトではJCBが使えないこともあるため、注意が必要です。
家族カード発行不可
メルカードは家族カードを発行することができません。これは、多くの一般的なクレジットカードと比べると大きな違いです。
家族カードが発行できないことで、例えば配偶者や子供のカード利用をまとめて管理したい場合に不便を感じる可能性があります。また、家族でポイントを効率的に貯めたい場合にも支障が出るかもしれません。
ETCカード対応なし
メルカードはETCカードに対応していません。このため、高速道路を頻繁に利用する方や、ETCの割引を活用したい方にとっては不便を感じる可能性があります。
例えば、マイカーで頻繁に高速道路を利用する方や、ETCの深夜割引などを利用したい方は、別途ETCカードを発行できるクレジットカードを検討する必要があるでしょう。
分割払い・ボーナス払い不可
メルカードでは分割払いやボーナス払いの機能がありません。これは、高額な買い物をする際に支払いを分散させたい方にとっては不便な点となります。
例えば、家電製品や家具など高額な商品を購入する際に、支払いを数回に分けたい場合や、ボーナス時期に合わせて支払いたい場合には別のカードを使う必要があります。
リボ払い・キャッシング機能なし
メルカードにはリボ払いやキャッシング機能がありません。これらの機能は手数料が高くなりがちで、必ずしも推奨されるものではありませんが、緊急時の資金需要に対応できないという点ではデメリットと言えます。
ただし、これらの機能がないことで、過剰な借り入れを防ぐことができるという見方もあります。計画的な利用を心がける方にとっては、むしろメリットと捉えることもできるでしょう。
旅行保険サービスなし
メルカードには旅行保険サービスが付帯していません。多くの一般的なクレジットカードでは、国内外の旅行傷害保険が付帯していることが多いため、この点はデメリットと言えます。
例えば、海外旅行の際に急な病気やケガをした場合、別途旅行保険に加入していないと高額な医療費を自己負担しなければならない可能性があります。旅行好きの方や、頻繁に出張がある方にとっては、この点は重要な考慮事項となるでしょう。
利用限度額が低め
メルカードの利用限度額は最大で50万円となっています。これは、他の一般的なクレジットカードと比べると低めの設定です。
例えば、高額な商品を購入する際や、旅行などで一時的に多額の支出がある場合に不便を感じる可能性があります。また、ビジネスでの利用を考えている方にとっては、限度額が足りないと感じるかもしれません。
スマホ決済サービス非対応
メルカードは以下のようなスマホ決済サービスに対応していません。近年、これらのサービスの普及が進んでいるため、利便性の面でデメリットと言えるでしょう。
- QUICPay
- Apple Pay
- Google Payなど
例えば、財布を持ち歩かずにスマートフォンだけで支払いを済ませたい場合や、各種スマホ決済サービスのキャンペーンを利用したい場合には不便を感じる可能性があります。
18歳未満は利用不可
メルカードは原則として18歳以上でないと作ることができません。さらに、高校生の場合は18歳以上であっても、卒業年の1月1日以降でないと作れないという制限があります。
これは、若年層のクレジットカード利用に対する配慮と言えますが、例えば高校生のうちからクレジットカードの利用を始めたい場合には障壁となります。
ただし、この制限は多くのクレジットカードに共通するものであり、メルカード特有のデメリットというわけではありません。
メルカードのメリットとデメリット比較
年会費永年無料のメリット
メルカードの最大の魅力の一つは、年会費が永年無料であることです。多くのクレジットカードでは年会費がかかりますが、メルカードはその心配がありません。
例えば、年間10万円の利用でも1万円の年会費がかかるカードと比べると、メルカードなら1万円分お得になります。このため、カード利用頻度が少ない方や、複数のカードを持ちたい方にとって大きなメリットとなります。
高還元率のポイントシステム
メルカードは、特にメルカリでの利用時に高いポイント還元率を誇ります。通常のお買い物で1%、メルカリでの利用で最大4%のポイント還元があります。さらに、毎月8日には還元率が8%上乗せされ、最大12%もの還元率になります。
例えば、1万円の買い物をメルカリで8日に行えば、最大1,200円分のポイントが貯まる計算になります。これは他のクレジットカードと比べてもかなり高い還元率と言えるでしょう。
柔軟な支払い方法
メルカードは支払い方法が非常に柔軟です。翌月1日から末日まで自由に支払い日を選択できる後払い方式を採用しています。また、メルカリの売上金を支払いに充てることもできます。
例えば、給料日に合わせて支払い日を設定したり、メルカリで不用品を売った売上金でカード利用分を相殺したりすることが可能です。このような柔軟性は、資金繰りを上手く管理したい方にとって大きなメリットとなります。
即時発行可能な利便性
メルカードは、申し込みから最短1分で審査が完了し、デジタルカードが即時発行されます。これにより、申し込んですぐにオンラインショッピングなどで利用することができます。
例えば、急にオンラインで買い物をしたくなった時や、セールで欲しい商品を見つけた時など、すぐにカードを使いたい場面で非常に便利です。従来のクレジットカードのように、カードが届くまで数週間待つ必要がありません。
JCB加盟店での幅広い利用
メルカードはJCBブランドのカードなので、世界中の約4,100万か所のJCB加盟店で利用することができます。これには、実店舗だけでなく、多くのオンラインショップも含まれます。
例えば、国内のコンビニやスーパー、レストランはもちろん、海外旅行先でのショッピングや食事にも利用できます。また、多くの公共交通機関でも使用可能です。このように、日常生活のあらゆる場面で幅広く利用できる点が大きなメリットです。
ナンバーレス設計の安全性
メルカードは、カードの表面にカード番号や有効期限が記載されていないナンバーレス設計を採用しています。これにより、カード情報の盗み見や不正利用のリスクを大幅に低減しています。
例えば、レストランでの支払い時にカードを店員に渡す際も、カード情報が見られる心配がありません。また、カードを紛失した場合でも、第三者がカード情報を悪用するリスクが低くなります。このセキュリティ面での安心感は、特にクレジットカードの利用に不安を感じている方にとって大きなメリットとなるでしょう。
タッチ決済対応の手軽さ
メルカードはタッチ決済に対応しています。これにより、カードを端末にかざすだけで素早く支払いを完了することができます。
例えば、混雑しているコンビニやカフェでの支払いがスムーズになり、待ち時間を短縮できます。また、公共交通機関でもタッチ決済が使えるケースが増えているため、切符を買う手間が省けるなど、日常生活での利便性が大幅に向上します。
アプリ機能の充実度
メルカードは、専用アプリを通じて様々な機能を利用できます。利用履歴のリアルタイム確認、利用限度額の設定、支払い方法の変更などが簡単に行えます。
例えば、不審な取引があった場合にすぐに気づくことができたり、予算管理のために利用限度額を自由に設定したりすることが可能です。このような機能は、特にクレジットカードの利用に不安を感じている初心者の方にとって、安心して利用できる環境を提供します。
メルカードを作るべき人の特徴
メルカードは、特に以下のような特徴を持つ人にとって魅力的なカードと言えます。
- メルカリを頻繁に利用する人
- 年会費無料のカードを探している人
- ポイント還元率の高いカードを求めている人
- セキュリティ面を重視する人
- シンプルな機能のカードを好む人
例えば、メルカリで月に数回以上の取引をする人や、複数のカードを使い分けたい人、初めてクレジットカードを作る人などが該当します。これらの特徴に当てはまる方は、メルカードの作成を検討してみる価値があるでしょう。
メルカードをやめとくべき人の特徴
一方で、以下のような特徴を持つ人にとっては、メルカードがあまり適していない可能性があります。
- JCB以外のブランドのカードを必要とする人
- 家族カードを発行したい人
- ETCカードを利用したい人
- 分割払いやボーナス払いを頻繁に利用する人
- 旅行保険サービスを重視する人
例えば、海外でのVISAやMasterCardの利用を前提としている人や、家族でカードを共有したい人、高速道路を頻繁に利用する人などが該当します。これらの特徴に当てはまる方は、他のクレジットカードの選択肢も検討してみることをおすすめします。
まとめ
以下にポイントをまとめます。
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